学習と教育に使う
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10秒でいうと
答えをもらう使い方より、自分の理解を試す使い方のほうが効きます。
説明させるのではなく、自分が説明して採点させる。
第8章の締めくくりです。仕事の場面から少し離れて、学ぶことに使う話をします。
答えをもらうと、身につかない#
いちばん陥りやすい形です。分からないことを聞いて、答えが返ってきて、分かった気になる。次に同じ場面が来ると、また聞きます。
効くのは逆向きの使い方です。
自分が説明して、採点させる#
「(学びたいこと)」について、私の理解を書きます。
間違っている箇所と、抜けている箇所を指摘してください。
・正しい部分も「ここは合っている」と言ってください
・私の言葉を書き直さないでください。指摘だけお願いします
・私が理解していないことに気づいていない箇所があれば、それも
(自分の言葉で説明を書く)書くこと自体が学習になります。書けない部分が、分かっていない部分です。
最後の1行が効きます。自分では気づけない穴を指摘してもらうためです。
練習問題を作らせる#
理解を試す問題を作らせます。
「(学びたいこと)」について、理解を確認する問題を5問作ってください。
・暗記ではなく、理解していないと答えられない問題
・難易度を上げていってください
・答えはまだ見せないでください
・私が答えたあとに、採点と解説をお願いします答えはまだ見せないで、と入れないと、問題と答えが一緒に出てきます。
説明の深さを指定する#
同じことを、違う深さで説明させられます。
「(用語)」を3段階で説明してください。
1. 予備知識なしの人に、たとえ話で
2. 隣接分野の人に、正確に
3. 専門家に、厳密に
それぞれで、1で省略した正確さが2と3でどう戻るかも書いてください。最後の1行が効きます。たとえ話がどこで嘘になるかが分かります。
教材を作る#
人に教える立場なら、こちらです。
(テーマ)を(対象者)に教える教材を作ってください。
・対象者がすでに知っていそうなことは省く
・つまずきやすい箇所を3つ挙げ、そこは厚く
・演習を各節の最後に1つ
・所要時間の目安も
まず構成だけ見せてください。本文はそのあとで。構成を先に見るのは、この章を通しての型です。
間違いを教えられる危険#
学習で使うときの、最も重要な注意です。
Claudeは間違えます。そして、学んでいる最中の人は、それが間違いだと気づけません。知っている人なら見抜ける誤りが、学習者には通ってしまいます。
対策は2つ。
一次情報を併読する。教科書、公式ドキュメント、原典。Claudeは「どこを読めばよいか」の案内役として使い、内容は原典で確かめる。
自分で確かめられる分野から始める。手を動かして結果が分かる分野(プログラミング、料理、計算)は、間違いに気づけます。歴史や医学のように、確かめにくい分野ほど慎重に。
第11章のNo.80で、この話は改めて扱います。
子どもと使うとき#
3つ書いておきます。
答えを写させない。これは道具の問題ではなく使い方の問題です。答えを教えて、ではなく、どこで詰まっているか一緒に探してという頼み方を教えるほうが、長く効きます。
(宿題の問題)で詰まっています。
答えは教えないでください。
私がどこで間違えているか、質問で気づかせてください。間違いがあることを最初に伝える。「これは間違えることがある道具だ」と知っている子は、確かめる習慣がつきます。知らないと、書いてあることを信じます。
利用規約と年齢の条件を確認する。サービスによって条件が違います。保護者の管理下で使うのが前提の場面もあります。
やってみよう:自分の理解を採点させる(5分)
最近学んだことを1つ選んでください。このガイドで読んだ内容でも構いません。
プロンプト
“`
「(テーマ)」について、私の理解を書きます。・間違っている箇所を指摘してください
・抜けている箇所も
・私が理解していないことに気づいていない箇所があれば、それも
・書き直さないでください。指摘だけお願いします(自分の言葉で、思い出せるかぎり書く)
“`期待される結果:3種類の指摘が返る。3つ目に、自分では想定していなかった穴が出る。
うまくいかないとき:指摘が少ないなら、書いた説明が短すぎます。書けないこと自体が結果なので、それも収穫です。
つまずきポイント#
答えをもらって終わりにする。次も同じことを聞きます。
確かめられない分野から始める。手を動かして結果が分かる分野から。
子どもに「間違えることがある」と伝えない。ここを飛ばさないでください。
このあとどこへ進むか#
第8章はここまでです。仕事の場面ごとの実践が一通りそろいました。
- 実務ルート → 第11章 セキュリティとプライバシー(No.78)
第9章(暮らしで使う)と第10章(つくる)も、順番に読む必要はありません。気になるページから開いてください。
まとめ#
- 答えをもらうより、自分が説明して採点させる
- 練習問題には答えはまだ見せないでを必ず入れる
- 学習者は間違いに気づけない。一次情報を併読する
- 子どもには、間違えることがある道具だと先に伝える