Gitのインストールと初期設定
このページで分かること
- 自分のOSに合った方法で Git をインストールできる
user.nameとuser.emailを設定できる- 既定のブランチ名を
mainにできる - 設定がどこに保存され、どう確認するかが分かる
このページの目次12 items
ここから第2部です。第2〜5部は、ネット接続のない自分のPCの中だけで完結する Git の話をします。最初に Git を入れ、「誰が記録したか」を Git に教えるところまでを済ませます。
まず、入っているか確かめる#
ターミナルを開いて、次のコマンドを打ちます。
git --version
# 出力(例):
# git version 2.56.0git version に続けて番号が出れば、Git はすでに入っています。番号は時期と入れ方によって変わりますが、2.28 以上であればこのガイドの内容はすべて試せます。command not found などと出たら、次の節の方法でインストールします。
OS別のインストール方法#
| OS | おすすめの方法 | コマンド・入手先 |
|---|---|---|
| Windows | Git for Windows のインストーラ | git-scm.com/install/windows からダウンロード |
| Windows(別の方法) | winget | winget install --id Git.Git -e --source winget |
| macOS | Xcode Command Line Tools | xcode-select --install |
| macOS(別の方法) | Homebrew | brew install git |
| Debian / Ubuntu | apt | sudo apt-get install git |
| Fedora | dnf | sudo dnf install git |
macOS の Xcode Command Line Tools には、Apple が用意した Git が含まれています。少し古い版のことがありますが、学ぶ段階では困りません。すでに Homebrew を使っているなら、brew install git のほうが新しい版を保てます。
Windows のインストーラで迷う画面#
Git for Windows のインストーラは確認画面が多いですが、基本はすべて初期値のまま進めて問題ありません。迷いやすいのは次の2つです。
| 画面 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| Choosing the default editor used by Git | 使い慣れたエディタ(VS Code など) | 初期値の Vim は、操作を知らないと終了の仕方で詰まる |
| Adjusting the name of the initial branch in new repositories | Override the default branch name を選び main |
後述の「既定のブランチ名」をここで済ませられる |
インストールが終わると Git Bash というアプリが入ります。Windows では、このガイドのコマンドは Git Bash で打ってください。 macOS や Linux と同じ書き方のコマンドがそのまま動くためです。
初期設定:誰が記録したかを教える#
第1部の05で見たとおり、コミットには作成者の名前とメールアドレスが含まれます。Git はこの2つを、ここで設定した値から書き込みます。設定しないままだと、最初のコミットで Please tell me who you are. と止められるか、PCの名前から推測した値が勝手に使われます。
git config --global user.name "Taro Yamada"
git config --global user.email "taro@example.com"user.name:記録に残る名前。本名でなくても構いません。半角英字にしておくと、どの環境でも文字化けしませんuser.email:記録に残るメールアドレス。ここで入れた値は、コミットを公開したときに誰でも読める状態になります
公開したくないアドレスがある場合は、第1部の04(GitHubアカウントを作る)で控えた noreply アドレスを入れておけば安全です。
--global は「このPCの自分のユーザー全体に効かせる」という意味です。一度設定すれば、これから作るすべてのリポジトリで使われます。
既定のブランチ名を main にする#
git config --global init.defaultBranch main第1部の05で扱ったとおり、ブランチはコミットを指す名前付きのポインタです。リポジトリを作ると、最初のブランチが1本だけ自動で用意されます。2026年10月時点の Git(2.x)では、何も設定しないとその名前が master になります。
現在は main を使うのが主流で、このガイドも main で説明します。将来の Git 3.0 では初期値が main に変わる予定ですが、それまではこの1行で揃えておきます。
エディタを指定する(任意)#
コミットのメッセージを書くとき、Git はエディタを開くことがあります(第2部の09で扱います)。VS Code を使う場合は、次のように指定します。
git config --global core.editor "code --wait"--wait は「エディタのタブを閉じるまで Git を待たせる」指定です。これがないと、メッセージを書く前に Git が先に進んでしまいます。code コマンドが見つからないと言われた場合は、この設定は飛ばして構いません。
設定を確かめる#
git config --global --list
# 出力(例):
# user.name=Taro Yamada
# user.email=taro@example.com
# init.defaultbranch=main1つの値だけを見たいときは、キーの名前を付けます。
git config user.email
# 出力:
# taro@example.com設定はどこに保存されるのか#
git config の設定は、ただのテキストファイルに書き込まれます。保存先は、効く範囲によって3段階あります。
| オプション | 効く範囲 | 保存先 |
|---|---|---|
--system |
このPCの全ユーザー | Git のインストール先の etc/gitconfig |
--global |
自分のユーザーの全リポジトリ | ホームフォルダの .gitconfig |
--local(省略時) |
そのリポジトリだけ | リポジトリの中の .git/config |
同じ項目が複数の段階にあれば、範囲の狭いほうが優先されます。たとえば仕事用のリポジトリだけ別のメールアドレスにしたいときは、そのリポジトリの中で --global を付けずに git config user.email を実行します。
どのファイルの値が効いているか分からなくなったら、--show-origin を付けると保存先も表示されます。
git config --list --show-origin練習用のフォルダを作る#
第2部は、壊しても構わない練習用のフォルダで手を動かしながら進めます。ホームフォルダの下に1つ作っておきます。
mkdir ~/git-practice
cd ~/git-practice~ はホームフォルダを表す記号です。次のページで、このフォルダをリポジトリにします。
よくある疑問#
Q. Git に「アカウント登録」は必要ですか?
A. 不要です。Git は手元のPCで動くソフトウェアで、user.name と user.email は記録に添える署名のようなものです。どこかに登録されるわけではありません。
まとめ#
- Git は OS ごとに入れ方が違う。
git --versionで番号が出れば準備完了 - Windows では Git Bash を使うと、macOS・Linux と同じコマンドがそのまま動く
user.nameとuser.emailはコミットに書き込まれ、公開すれば誰でも読めるinit.defaultBranch mainで、最初のブランチ名をmainに揃える- 設定は
--system--global--localの3段階で、範囲の狭いものが優先される
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07. リポジトリを作る(git init) ── 作った練習用フォルダで git init を実行し、ただのフォルダがリポジトリに変わる瞬間を見ます。