CH 04 / 75第1部 導入 ── 全体像をつかむ

GitHubアカウントを作る

このページで分かること

  • GitHub アカウントを作成できる
  • ユーザー名の決め方の注意点が分かる
  • 2要素認証(2FA)を設定できる
  • 無料プランでどこまでできるかが分かる
このページの目次14 items

ここから手を動かします。GitHub のアカウント作成自体は5分で終わりますが、あとから変更しづらい項目がいくつかあるので、そこだけ丁寧に説明します。

手順1:サインアップ#

  1. https://github.com/ を開き、右上の Sign up をクリック
  2. メールアドレス、パスワード、ユーザー名を入力
  3. 認証パズルを解き、メールで届いた確認コードを入力

GitHub のトップページ。①の Sign up からアカウント作成を始める

アカウント作成フォーム。①のメールアドレス、②のパスワード、③のユーザー名を入力する

③の Username は、あとから変えると不都合が多い項目です。入力する前に手順2を読んでおいてください。

手順2:ユーザー名を慎重に決める#

ここが最も重要です。ユーザー名は変更できますが、変えると次の問題が起きます。

  • リポジトリのURL(github.com/ユーザー名/リポジトリ名)が変わり、他人が貼ったリンクが切れる
  • 古いユーザー名は誰でも取得できる状態になる(なりすましのリスク)
  • GitHub Pages で公開したサイトのURLも変わる

決め方の指針#

推奨 避けたほうがよいもの
短く、覚えやすい 長すぎる名前
半角英数字とハイフンのみ アンダースコアは使えない
将来も使える名前 現在の勤務先名・現在使っている技術名
SNSと揃える 大文字を多用した表記(URLで区別されない)

個人アカウントと組織アカウント#

会社で使う場合も、まず個人アカウントを作り、そのあとで組織(Organization)を作って所属させます。会社用の共有アカウントは推奨されません。詳しくは第7部の49で扱います。

手順3:メールアドレスの公開設定#

初期状態では、コミットに記録したメールアドレスが他人から見えることがあります。公開したくない場合は noreply アドレスを使います。

  1. 右上のアイコン → Settings
  2. 左メニューの Emails
  3. Keep my email addresses private のスイッチをオンにする
  4. その下に表示される 12345678+ユーザー名@users.noreply.github.com という形式のアドレスを控えておく

右上のアイコンを開いたメニュー。①のアイコンをクリックし、②の Settings を選ぶ

このメニューは、以降のページでも何度も使います。

Settings の Emails 画面。①の Emails を開き、②の Keep my email addresses private のスイッチをオンにし、③の noreply アドレスを控える

③のアドレスは、第2部の06で Git の初期設定をするときに使います。

手順4:2要素認証(2FA)を設定する#

GitHub では、コードを投稿するすべてのユーザーに2要素認証が必須です。設定しないと、猶予期間の後に機能が制限されます。

2FA を有効にする流れ。認証アプリか SMS を選び、確認コードを入力したあと、リカバリコードを保存して有効化する

どちらの方式でも、最後のリカバリコードの保存だけはやり直しがききません。

設定手順#

  1. Settings → Password and authentication
  2. Two-factor authentication の Enable two-factor authentication をクリック
  3. 方式を選ぶ

Password and authentication 画面。①の Password and authentication を開き、②の Enable two-factor authentication をクリックする

方式の選び方#

最初に選べる方式は2つです。

方式 説明 おすすめ度
認証アプリ(TOTP) スマホなどのアプリが30秒ごとに6桁の数字を表示する ◎ 推奨
SMS 携帯電話に数字が送られてくる △ 非推奨(SIMスワップのリスク)

認証アプリの例:1Password、Google Authenticator、iOS のパスワードアプリ。

パスキー(指紋・顔認証)やセキュリティキー(物理キー)は、2FAを有効にしたあとで追加の方式として登録できます。最初の方式には選べません。

リカバリコードを必ず保存する#

2FA を有効にすると、リカバリコード(16個程度の文字列)が表示されます。

リカバリコードの画面。①の Download でコードを保存し、②の I have saved my recovery codes で 2FA を有効にする

②を押すまで 2FA は有効になりません。①で保存したファイルの中身を確かめてから押してください。

手順5:プロフィールを整える#

必須ではありませんが、次の3つは設定しておくと困りません。

  • アイコン画像:デフォルトのままだと誰が誰か分からない
  • 表示名(Name):本名でなくてよい。ユーザー名とは別に設定できる
  • Bio:一行の自己紹介

会社や団体で使う場合は、これらが実質的に「名刺」になります。

無料プランでできること#

無料プランでも、個人利用にはほぼ十分です。

項目 無料プランでの扱い
Public リポジトリ 無制限
Private リポジトリ 無制限
共同作業者(コラボレーター) 無制限
Issue / Pull Request 無制限
GitHub Pages 利用可(Public リポジトリで)
GitHub Actions Public は無料、Private は月あたりの無料枠内
GitHub Copilot 機能と利用回数を制限した無料プラン(Copilot Free)あり。それ以上は有料プラン

有料プラン(Team / Enterprise)で増えるのは、主に組織向けの管理機能(詳細な権限設定、監査ログなど)と Actions の実行枠です。個人で学ぶ段階では無料プランで十分です。

よくある疑問#

Q. アカウントは複数持てますか?
A. 持てます。ただし1つのメールアドレスは1アカウントにしか使えず、同じPCで使い分けるには認証情報の設定が増えます。まずは1つで始めるのがおすすめです。

Q. 本名は公開されますか?
A. 表示名(Name)に本名を入れなければ公開されません。ただし、コミットに記録される名前は Git 側で設定した値で(第2部の06)、ここに本名を入れると公開リポジトリでは誰でも見られます。

Q. パスワードだけでリポジトリを操作できますか?
A. できません。2021年8月以降、コマンドライン操作のパスワード認証は廃止され、個人アクセストークン(PAT) か SSH鍵が必要です。第6部の37で設定します。

まとめ#

  • ユーザー名は後から変えると不都合が多い。短く、将来も使える名前にする
  • メールアドレスを公開したくない場合は、最初に noreply アドレスの設定をしておく
  • 2要素認証は必須。認証アプリで設定し、リカバリコードは必ず別の場所に保管する
  • 無料プランでも Private リポジトリ・共同作業者ともに無制限で、個人利用には十分
  • コマンドライン操作にパスワードは使えない。トークンかSSH鍵が必要(第6部の37で設定)

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05. 最低限おぼえる10の用語 ── リポジトリ、コミット、ブランチ……。これから何度も出てくる言葉を、関係図とともに一気に整理します。